神奈川子ども未来ファンド

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「子どもの居場所情報箱」完成記念講演会&懇親会を開催しました

2005/03/31

乳幼児から若者、子育て中の親までの居場所を検索できるデータベース「子どもの居場所情報箱」の開設を記念して、講演会と、子ども・若者や子育てにかかわる活動に関心を寄せる人々の懇親会を開催いたしました。100名定員予定のところ、会場いっぱいの150名ものご参加をいただきました。

 当日は、寒さは少し和らぎましたが風はまだまだ冷たい一日でした。子育て・子育ちに関わる活動団体の方や、子どもの問題に関心を持つ個人のご参加をいただき、100名予定のところ、150名ものご参加をいただき会場は超満員。講師の汐見稔幸氏、対談の柴田愛子氏・西野博之という顔ぶれに、ぜひこの人の話を聞きたいと参加された方もあるようです。別室保育があったほか、会場内に親子スペースを設置しており、子連れのお母さんの姿も見られました。

  汐見稔幸氏には「子どもの育ちを支える地域ネットワーク」と題して、約60分間、以下のようなお話をご講演いただきました。
  「…日本では、かつては子どもを地域が育んでいた。家庭は毎日子どもを地域に出し〈放牧〉して育てていたのに、その環境が今ではなくなってしまった。「子ども一人を育てるには村一つ必要」という格言のように、家庭の外で子どもが育つ〈居場所〉〈居時間〉をこれからどのように作っていくかが課題。「テレビを捨てて町に出よう」人のつながり=ネットワークを自分で作り、あちこちに居場所ができることを確信して、その知恵を出し合おう…」
 優しい語り口ですが、内容は力強く、会場の参加者はうなづきながら熱心に聞き入っていました。
 
  休憩を挟んで柴田愛子氏と西野博之が約60分にわたり対談いたしました。「西野くん」「愛子さん」と呼び合う気さくな雰囲気のなかにも、含蓄に富むお話を聞くことができました。
「…・〈放牧〉できる環境はとてもないというのが現状
  ・親は情報がありすぎてどうしていいか分からなくなっている。子育てに自信のない親たち。〈失格〉と言われるのが恐い。
  ・「生きてるだけでいいんだ」というメッセージが子どもに伝わっていない。
  ・自分が生きていく心地よさを持てるところが〈居場所〉。一人一人は全然違うのに、一くくりに「必要な支援これだ」というのは違う。〈放牧〉はそういうことではない。〈放牧〉した先にはいろんな価値観があるのがいい…」
 
 どの一言も現場に携わるお二人ならではの問題意識にあふれ、たくさんの課題や投げかけを受け取ることができました。
 これからの子育ち・子育てを考えるうえでたいへん有意義な時間を持つことができたと思います。

  最後に「子どもの居場所情報箱」の紹介を行いました。
 「子どもの居場所情報箱」は、神奈川県内の子ども・若者や親の居場所・学びの場・相談などの活動を行っている民間非営利の団体情報を検索できるサイトです。団体の検索だけでなく、イベント情報も盛り込み充実させていきたいと思っています。
 
 閉会後、同会場にてチャリティ懇親会が行われ、講師の汐見稔幸氏、柴田愛子氏から、ファンドへの賛同と協力をよびかける力強いメッセージをいただきました。参加者それぞれがかかわる活動のアピールタイム等が行われ、それぞれに交流を深めていました。(株)かをり商事にご協賛いただいたお菓子「宝石ゼリー」が各参加者へのおみやげとして手渡されました。懇親会の収益約7万円は、2006年子どもファンド助成に活かされます。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

●汐見稔幸氏(東京大学大学院教育学研究科教授)講演
「子どもの育ちを支える地域ネットワーク」
●柴田愛子氏(りんごの木代表)&西野博之(フリースペースたまりば理事長・神奈川子ども未来ファンド理事長)対談「孤立しない子育て・子育ち」
●データベース「子どもの居場所情報箱」のご紹介
*終了後同会場にてチャリティ懇親会(17時半~)

■日 時: 2005年2月27日(日)14時~17時 
■会 場: エルパイネ老松会館(JR桜木町駅徒歩12分・京急線日の出町駅徒歩10分)
■主  催: 特定非営利活動法人神奈川子ども未来ファンド
■後  援: 独立行政法人医療福祉機構(子育て基金)、神奈川県、神奈川県教育委員会、横浜市、川崎市、川崎市教育委員会
■懇親会協賛:㈱かをり商事