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神奈川子ども未来ファンド

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再建計画について

2014年10月に発覚しました業務上横領事件につきまして、皆さまには多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしました。心より深くお詫び申し上げます。

ほぼ一年に亘り、寄付受入れ、助成募集等の活動を中止し、外部有識者による「第三者評価委員会」と関係者による「自己点検自己評価委員会」を開催し、原因究明と再発防止策の策定に役員一丸となって取り組んできました。活動休止の最中にも、子どもを巡る事件が相次ぎ、一刻も早く活動再開をとの声も多く届きました。

2015年9月25日開催の臨時社員総会にて「再建計画(案)」が承認され、ようやく再開のスタートラインに立ちました。貧困や虐待、地域で孤立する親子。支援の手をすぐにでも必要としている人たちと信頼できるNPOを繋いでいくために、更に努めていきます。

神奈川の子育て・子育ち支援の活動を、今後とも、ご支援・ご協力いただけますようにお願い申し上げます。

事業再建への取り組み

1.謝罪と説明

神奈川子ども未来ファンド(以下、「ファンド」といいます。)を応援してくださった方々へ、お詫びと説明を丁寧に進めました。

2014年度臨時社員総会

2014年12月11日(木)に臨時社員総会を開催し、会員に事件の経緯を報告いたしました。

業務上横領事件の経緯と対応について報告会

2015年5月7日(木)に横浜市青少年育成センター第1研修室において業務上横領事件の経緯と対応について、報告会を開催いたしました。

急なお知らせにも関わらず、ファンドを支援してくださる皆様やNPO中間支援組織の皆様など多数ご参加くださいました。お忙しい中、ありがとうございました。

理事長の謝罪の言葉のあと、副理事長から外部の専門家による第三者評価委員会の調査報告書に基づいて、この度の不正行為にいたる経緯、発覚後の対応、管理体制上の問題点などを報告しました。その後、参加された皆様よりご質問やご意見をいただきました。

  • これからのファンドはどうなるのか
  • 資金のない中で、助成は続けられるのか
  • 管理体制の見直しはどこまで進んでいるのか
  • 横領された資金の回収方法は?
  • 会員への情報発信はどうしているのか。
  • 寄付金の返還要求はあるのか。もしあったとしても安易に応じないでほしい。

寄せられたご質問やご意見には、山崎理事長(当時)が今後も微力ながら助成を続けていく決意であること、資金の回収にも粘り強く取り組んでいくこと、第三者評価委員会の提言に倣い、早速管理体制を見直したことなどを答えました。また、自己評価点検委員会を開き、更なる改善に取り組んでいくという決意も表明しました。

欠席された方々からも、多数、応援メールが寄せられていて胸が熱くなりました。神奈川子ども未来ファンドが大勢の方々に支えられているということを実感しました。

2015年度定時社員総会

2015年5月29日(金)に2015年度定時社員総会を開催いたしました。

業務上横領事件の対応、体制変更など、「第三者評価委員会報告書」及び横浜市の「改善勧告」を受け、課題が山積しておりましたので、今総会は「事業報告」「活動計算書」の承認、および事件の経過報告にとどめさせていただきました。その後の方針、体制等については「臨時社員総会」を開催し、改めて会員の皆様にお諮りすることでご了解をいただきました。

2015年度臨時社員総会

2015年9月25日(金)に2015年度臨時社員総会を開催いたしました。

再建計画(案)、2015年度下半期活動計画(案)、補正予算(案)をお示しし会員の皆様にご承認をいただきました。

事業再開のお知らせ

2015年9月25日開催の臨時社員総会にて「再建計画(案)」が承認され、ようやく再開のスタートラインに立ちました。貧困や虐待、地域で孤立する親子。支援の手をすぐにでも必要としている人たちと信頼できるNPOを繋いでいくために、更に努めていきます。

併せて、記者発表も行ない、読売新聞横浜版に掲載されましたので、ご紹介いたします。

2.安定した組織基盤の整備

第三者評価委員会のご指摘を受け、組織体制と相互牽制機能の建て直しと監査体制の強化に取り組みました。

また、自己点検自己評価委員会に於いても改革の議論を重ねました。損失金は役員及び投資家の拠出で補填し、会計業務は外部の会計事務所と顧問・委託契約を結び、その指導のもと、会計管理システムを整備し、監査体制を強化しました。

足元を固め、なお一層心を尽くして、神奈川の子どもたちの未来を照らす灯りを灯し続けてまいります。

3.信頼と安心の回復

第三者評価委員会の設置

外部識者による第三者評価委員会を設置し、調査報告書、再発防止策への提言をまとめて頂きました。

横浜市に「改善勧告への回答」を提出

2015年6月30日(火)、横浜市に「改善措置の実施報告」を提出し、受理されました。

これは5月29日に横浜市が当ファンドに宛てた「改善勧告」に対する回答です。勧告で指摘された事項や組織運営等について、役員を中心にすでに具体的な改善策を作り、実施に取り組んでまいりました。

自己点検自己評価委員会の設置

第三者評価委員会の提言を受け、自己点検自己評価委員会を設置し、再建計画を策定。臨時社員総会で承認されました。

この委員会は寄付者、助成団体、正会員(社員)、運営委員、理事長、副理事長の10名で構成され、「再建」に向けて日ごろからファンドに関わりのある方々にご意見をいただこうという目的で組織いたしました。
委員の方々から非常に厳しいご意見をいただき、また励ましのお言葉もいただきました。

  • 「再建」はあなたたちが「したい」という以前に「社会の要請」である。
  • 監事の責任は免れない。
  • 全体に目配りをするマネジメントのキーパーソンがいない。
  • 事務局にすべて任せ切っていた理事に責任がある。

等の意見が出されました。

事業再建への流れ

2014年
10月
業務上横領事件発覚後、事業を休止する
2015年
1月~4月
第三者評価委員会 設置
調査報告書の公開
再発防止策への提言
6月~9月
自己点検自己評価委員会 設置
提言を受け再建計画の策定
9月25日
臨時社員総会 再建計画の承認し事業再開
9月27日
「ヨコハマ・アコフェス2015」参加
寄付受入開始
2016年
1月
2016年度助成事業募集開始
5団体79万円を決定し11月30日に贈呈式実施