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「ウエスト神奈川女性の人権を守る会」は、2003年1月、市民有志二十余名によって設立され、DV被害者のためのシェルターを公的機関の委託事業として運営しています。シェルター入所者のほとんどは母子で、2003年度の受入数は153名、うち88名が子どもです。
夫などDV加害者は、逃げた女性を執拗に追いかけます。広域暴力団と結びついて、女性の立ち寄りそうな実家や知人宅の最寄り駅に見張りを立てたり、子どもの写真を持って転校していそうな学校を訪ね回ることもあります。被害者たちはシェルターから外に出ることもままならず、子どもは学校に通えません。
入所してくる家族はほんの少しの身の回り品を持ってくるのが精一杯。教科書やおもちゃ、衣服も不足しています。2005年度の神奈川子ども未来ファンド助成金は、施設の一部屋をプレイルームにすることに使われました。「絵本や勉強道具を備えて好きなように過ごせる部屋にしたい。筆記用具とノートを80人分そろえさせていただきます」とのことでした。
このシェルターには安心して遊べる庭があるので、子ども連れの人が優先。放置されていた空き地の藪をスタッフが刈ってこしらえました。今後も遊具や砂場を揃えたいと考えています。
子どもたちは暴力の中で育ち、養育放棄が続き、怯えています。母親は精神的に大変ダメージを受けていますし、これからの生活の準備でゆとりがありません。親に代わって子どもを抱き留めてやり、ゆっくり相手をする大人が必要です。そのためのスタッフ人件費を、ファンドの助成によって捻出することができました。とはいえ、現状は、有償ボランティアです。交代制で夜勤もあります。日々の入所者のケアで、すべきことは山のようにあり、傷ついた入所者に接するための研修も欠かせません。
公的機関からの委託料および負担金は、本来かかる運営費の約50%がカバーされています。足りない分は、バザーやチャリティーコンサート等の自助努力と、スタッフの協力によって補われ、シェルターでの生活を精神的に少しでも豊かなものにしたいと、頑張っています。 |