子どもたちが生きていることに誇りと喜びを持てる地域社会を

神奈川子ども未来ファンド

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2017年度セミナー

前年ご好評をいただいたセミナーを2017年も開催しました。

私たちは、2003年にスタートした非営利の市民基金です。子ども・若者の育ちや子育て支援のNPOと情報を共有しながら支援の輪を広げる活動をしてきました。より早くより深く、子どもたちの抱える困難を受け止め、必要とされる支援を微力ながら続けてきました。蓄積されたネットワークを活用し、昨年度「神奈川子ども未来ファンドセミナー」を開催したところ、大変好評をいただきました。

原発避難児童へのいじめや、6人に1人といわれる子どもの貧困、増え続ける児童虐待など、子どもたちの困難は抱えきれないほど重くなっています。本年度も連続講座を開催し、子どもたちのSOSを受け止めるために、いま、なにが必要なのかをともに考えていきたいと思います。

かながわの子育ち・子育て応援プロジェクト
子どもファンドセミナー
地域で子どもを見守り、育てるために

主催
認定NPO法人神奈川子ども未来ファンド
共催
公益財団法人横浜YMCA
後援
神奈川県 横浜市こども青少年局
協賛
公益財団法人神奈川新聞厚生文化事業団 社会福祉法人神奈川県共同募金会

第1回 9月3日(日)
いじめの深層

篠原 宏明さん
いじめの当事者活動家
中学3年の次男が「友だちをいじめから護れなかった。」と自死。亡き息子の思いを継ぎ、いじめをなくす活動に参加する。
北村 年子さん
ノンフィクション作家、自己尊重トレーニング・トレーナー
一般社団法人ホームレス問題の授業づくり全国ネット代表理事。FMヨコハマ「おはよう!ネンコさん」出演中。

子どもファンドセミナー第1回は篠原宏明さん、FM横浜でお馴染みの北村年子さんをお迎えして「いじめの深層」に迫りました。

皆さんから質問や感想が寄せられ、現場で取り組んでいる3人が皆さんと一緒に考えます。言葉にならない思いがあふれます。

第2回 10月15日(日)
子どもの貧困

山内 深紗子さん
朝日新聞社記者
シリーズ「子どもと貧困」(2015年~16年)取材チーム。子どもの育ちを社会でどう保障していくか、英国などの諸外国の事例も交えて取材を重ねる。
山崎美貴子さん
神奈川子ども未来ファンド理事、東京ボランティア・市民活動センター所長
「広がれ、子ども食堂の輪」推進委員会委員長等に携わる。

子どもファンドセミナー第2回は「子どもの貧困」がテ―マです。7人に1人といわれる子どもの貧困。その実情と施策・対応策等をお話していただきました。

第1部は山内深紗子さん。取材者から学んだ「他者とつながらない自立は孤立でしかない」との言葉など納得することばかり。

貧困が奪うもの、貧困の意味、あらためて学ぶことができました。
人と人がつながっていくこと、できることがあるんですね

第3回 11月19日(日)
虐待から子どもを守るために ~SOSを受け止める~

杉山 春さん
ルポライター
主な取材テーマに子育てや親子問題など。著書に「ネグレクト 育児放棄-真奈ちゃんはなぜ死んだか-」(小学館)などがある。
長谷川 美祈さん
カメラマン
児童虐待可視化プロジェクト取材・撮影。

子どもファンドセミナー2017が終了。参加者の方々から「講師の選定も内容も素晴らしかった。次年度も期待しています」「一歩踏み出す勇気をもらいました」などの感想をいただきました。2018年のセミナーも乞うご期待を!!

ナビゲーター

西野博之さん
神奈川子ども未来ファンド理事、川崎市子ども夢パーク所長、フリースペースえん代表
最新刊、西野流「ゆる親」のすすめ(上)『7歳までのお守りBOOK~「正しい母さん・父さん」を頑張らない~』同(下)『10歳からの見守りBOOK~だいじょうぶのタネをまこう~』

<アンケート抜粋>(子ども未来ファンドへのメッセージ)

  • 子どもの貧困、いじめは社会の縮図です。その解決法はとても困難なことと思いますが、なんとか、子どもたちが生まれてきてよかったと思い、なおかつ、希望が持てる人生であって・・・。そんな社会になるようにと思います。
  • 大変貴重で心に響く話をきく機会をありがとうございました。
  • 質問の中で31年間、国の政策が役立ってこなかったのかという方がいらっしゃいました。答えの中で、国の方向性と現場のギャップが出てきていると。まさにそうだと思ったのですが、そろそろ、そのギャップを埋めていかないと命を落とす子どもは減らないのかなと感じました。もちろん、丸投げではなく、私も一緒に行動に移したいと思います。
  • 文科省の担当者に招待状を出したらと思います。意外に問題の中味を把握する機会がないように思う。
  • 神奈川子ども未来ファンドの活動について、もっと詳しく勉強しようと思います。
  • とてもいいセミナーでした。参加できてよかったです。今後のセミナーも参加していきたいです。
  • 必要な大切な3回のセミナーに参加しました。素敵な企画をありがとうございました。ナビゲーター役の西野さんのリードも、会場の雰囲気もとても温かく、子どもファンドの皆さんの思いが伝わってきました。がんばってください。
  • このようなセミナーを、小・中学校に通っている子どもがいる保護者に向けて開催していただきたいです。いじめや虐待というものの被害者をなくすためには、加害者の内面や育ちに原因が大きいことを、一人でも多くの大人に知ってもらいたいです。
  • 1,3回目と参加しましたがとてもよいお話で、人選が素晴らしいと思いました。西野さんもいらしてよかったです。
  • 私は体が不自由なので、セミナーでは机がないととても不便なのです。机を出していただけると助かります。お願いします。時間をもう少し早くしてほしい。
  • 私は虐待されて育ったわけではありませんが、父がとても厳しく「女は・・・」みたいなことがありましたので、精神的な支配はありました。でも、両親が共働きで、ほとんど家にいなかったので、姉と二人で自由にやっていました。しかし、自分が子育てをしてみて、誰も頼る人のいない地で、3人の息子を育てていた時は、手をあげないにしても自分の感情のまま、息子たちに厳しい言葉をいったことはあります。今、息子たちは大学生になり、それぞれの道を歩いています。一歩間違えれば、私も虐待(暴言はありました)があったと思います。子どもの未来は大人・親だけのものではないので、このような機会を与えてもらい、感謝しています。
  • 深い切口でのお話、ありがとうございました。
  • 一般的に出席しやすい日時の設定をされていて、有難いと思いました。
  • すべての子どもたちが安心して健やかに暮らせる社会であってほしいと願っています。その為の情報を発信し続けていってほしい。
  • 子ども未来ファンドの存在自体を知らない人が多いと思います。もっと、それを知らしめるためにも、今回のようなセミナー等を実施してPRに努めてほしいと思います。それが苦しんでいる親子に届く一歩になるかと思うのですが。
  • 子どもに関する現状等思うことが沢山あります。ファンド様のこれからの活動も支援していけたらと思っております。
  • セミナーを多く設けて、たくさんの人に知ってもらいたいと思った。自分自身、幼少期、貧しかったのでわかる。つながりたい。
  • 陰ながらではありますが、いつも応援しています。
  • 素晴らしい先生方のお話が聞けてよかったです。これからもこのような企画を期待します。
  • 寄付がどのように使われるのか、もう少し詳しく知りたい。
  • これからも子どもたちが安心して暮らせる社会の実現のためにご尽力ください。私も微力を尽くします。

開催要項

日程
  1. 2017年9月3日(日)いじめの深層
  2. 2017年10月15日(日)子どもの貧困
  3. 2017年11月19日(日)虐待から子どもを守るために
時間
14:00~17:00(各回とも)
会場
横浜中央YMCA 会議室(横浜市中区常盤町1-7 tel.045-662-3721)
JR、市営地下鉄「関内」駅徒歩3分、みなとみらい線「日本大通」駅徒歩5分
募集人数
80名
受講料
1講座 2,000円、3講座通し 5,000円