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日産NPOラーニング奨学生によるNPOレポート

神奈川子ども未来ファンドは、日産自動車が実施する社会貢献プログラム「日産NPOラーニング奨学生制度」に協力し、学生の受け入れを行っています。2006年度インターン生、桑名宏美さんには、ファンドの助成対象団体への定期訪問に同行してもらっています。
このページでは、桑名さんによる助成対象団体をはじめとする子ども・若者や子育てを応援しているNPOのレポートをご紹介しています。

著者のプロフィール

ままとんきっず訪問レポート

第9期日産NPOラーニング奨学生 桑名宏美

子育て中のママたちに必要な情報を、と、当事者のお母さんたちが始めた情報誌づくりがきっかけとなって始まったままとんきっずは、今年で14年目を迎え、活動はさらに多岐にわたるようになってきています。今では、子育てママのサロンを毎日開くなど、子育て中のママの立場から必要なものが提案され、形にされています。

ままとんきっずを訪問し、お話を伺っている中で最も心に残ったのは、「子育て中、専門家のアドバイスよりも普通の何気ない会話の方が嬉しかった」という言葉でした。ままとんきっずの設立当初からかかわっている有北さんは、自分が子育てで苦しい思いをしているとき、専門家のアドバイスよりも、偶然交わした何気ない会話の中での、「子育てはそんなもの。みんな同じ」という言葉の方が、ずっと心を楽にしてくれたと言います。「思いを共有できる相手」「一緒にがんばれる仲間」の大切さを感じ、その思いを軸に、ひとつずつその思いを胸に、ひとつずつ、子育て中のママに必要なことを形に移してきました。

子育てを通して、子どもたちのための「ママ」に専念をするのではなく、子どもと共に自分も育てる、そのように感じることを受け止め、実践していくことのできる場を、ままとんきっずは目指しているように思います。

子育ては、子どものために、自らを犠牲にすることではなく、一緒に自分も育っていくこと、そのような価値観に転換できる良い機会なのかなと、お話を伺っていて感じました。「本当はいつでも自分を育て続けていたくて、そう感じることはあたりまえのことなのに、『大人』になると、それを感じてはいけないような雰囲気があるのかもしれない」と、、自分の周りにある環境に思いをめぐらせていました。

本当は、一人ひとり、赤ちゃんも、子どもも、大人でさえも一生をかけて自分を育て続けていくものであり、すべての人が、「自分のために」生きていい、そんなメッセージを受け取ったような気がします。

赤ちゃんのため・子どものために生きるのではなく、一緒に育ちながら、子どもたちのまわりにいるすべての人が「自分を生きる」こと、それを認められるようになる場所がままとんきっずであるように感じています。「自分を生きること」が、遠回りでありそうで、実は、子どもたちとよりよい関係を築いていく近道なのではないかと考えながら帰りました。

大人にとっても、子どもにとっても、「自分を生きられる」場所、「自分を生きる」ことを認められる場所が増えていけば、もっと生きやすい社会になり、人と人が、お互い良い関係を築くことができるようになるのではないでしょうか。
「そんな社会を築くために、自分は何をしていくのか」
大切な問いを頂いて帰ってきたように思います。

今までのレポート

第1弾
うさぎ山プレイパークに行って
第2弾
鎌倉中央公園に行って
第3弾
ままとんきっずに行って
第4弾
たまりばフェスティバルに行って
第5弾
びーのびーの訪問レポート
第6弾
カラカサン~移住女性のためのエンパワメントセンターを訪れて
第7弾
親子のひろば「まんま」を訪れて
第8弾
ことぶき学童保育を訪ねて
第9弾
ままとんきっず訪問レポート
第10弾
インターン期間を終えて

著者のプロフィール

2006年度日産NPOラーニング奨学生として、活動させていただくことになりました、桑名宏美と申します。私は、大学では教育学を専攻し、学校教育、障がいを持った子どもの教育、国際理解教育など、広い範囲にわたって勉強してきました。現在大学院では、国際理解教育・開発教育の中の参加型学習における「場」の力(居場所としての学習プログラム)に注目をし、研究を進めています。

私は、NPO、NGOの活動に昔から興味を持っており、いろいろな団体のことを調べたり、活動に参加したりしてきました。いろいろな方からお話を伺う中で、皆さんが、必ず口にされることが、財政基盤の弱さと、NPO、NGOがそれぞれ単独で行動することによって、できることに限界ができてしまうという、ネットワークの弱さでした。その課題を解決し、より多くの方に活動していただくためには何ができるのか、実際に現場で活動させていただき、多くの方にお話を伺うことを通して学び、考えたいと思ったことから、今回の活動に応募させていただきました。できるだけ多くのことを学ぶことができるように、一つひとつのことにじっくりと向き合い、この活動を通して、自分の足元から行動に移していける基盤をつくりたいと思っています。どうぞ宜しくお願いします。