神奈川子ども未来ファンド

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2011年 選考結果報告

2011年度助成は、20団体のご応募をいただきました。 第三者機関である選考委員会が公正に選考あたり、以下の7団体への助成が決定しました。

神奈川子ども未来ファンド 2011年 助成対象団体

助成総額 2,820,000円

団体名 事業内容 都市名 助成金額
特定非営利活動法人 子どもセンターてんぽ <子どものシェルター>
居場所のない子どもの電話相談事業
横浜 500,000
特定非営利活動法人ひだまりの森 <子育て支援>
「ひだまりの森 子育て期の相談」環境再整備事業
横浜 360,000
特定非営利活動法人ピアわらべ <子育て支援>
法人事務局の拡充
横浜 430,000
エスコラ アクアレラ ブラジル <外国籍児童の学習支援>
エスコラ アクアレラ ブラジル さくら教室
厚木 800,000
音楽療法 ぐるーぷ響 <障がい児支援>
音楽療法のための環境整備
厚木 400,000
学童保育スキップ鷺沼保護者会 <学童保育>
自主学童保育パワーアップ事業
川崎 130,000
社会福祉法人 杜の会 <児童養護施設の学習支援>
児童養護施設「杜の郷」算数教室及び個別支援家庭教師事業
横浜 200,000

神奈川子ども未来ファンド 2011年 助成選考委員

渡邊 宣昭委員長
委員長
渡邊 宣昭氏(横浜植木株式会社 代表取締役社長)
副委員長
渡辺 誠二氏(一般社団法人ロータリーの友事務所 所長)
委員
新井 聡子氏(横浜弁護士会子どもの権利委員会 委員)
おちとよこ氏(ジャーナリスト、絵本児童書作家、高齢者問題研究家)
冨樫 匡孝氏(NPO法人自立生活サポートセンター・もやいスタッフ)

2011年 助成対象団体講評

選考を終えて

長引くデフレ経済に加え円高と株価低迷で個人消費も伸び悩み、回復への道は足踏み状態が続く中で、今期も貴重な助成金の原資を個人,企業,団体の方々にご支援戴きました事に、心より感謝申し上げます。大変ありがとうございました。今年も県内各地域より「子ども達を支援する」様々な分野の方々から、前年を上回る20件の応募を頂きました。選考委員会では助成選考基準に従い、限られた原資の中で公正な助成を信念に議論を尽くして参りました。残念ながら多くの応募者のご期待には添えなかったことは、大変心苦しい限りであります。なお、今回めでたく助成が決まりました7団体には、応募事業概要に添って貴重な助成金を有効にお使い下さることをお願い申し上げて、ご報告とさせて頂きます。

2011年助成選考委員会
委員長 渡邊 宣昭

選考経過

神奈川子どもファンド助成は、県内で子ども、若者や子育てに関わる人が地域の中で育ちあう「場」を自立的に運営するNPOの活動へ助成をしている。

助成対象事業については、当該事業を実施することにより活動の充実や拡大が期待できることを重視するとともに、その手法や成果がモデルとなり、他の団体、他の地域にもよい影響や変化を生み出すことが期待される、新たな取り組みを優先的に選考している。

今回は、昨年を上回る20件(新規応募が16件、継続応募が4件)の応募があり、応募総額は、14,050,000円(前年比1,835,000円増)であった。

新規応募については、事業の必要性や先駆性、その目標と内容との整合性、事業の波及効果などの視点から検討を行い、本助成金による活動の充実や拡大が期待できる3事業を助成対象とした。

継続応募については、上に述べた視点に加え、2010年4月以降の事業の進捗状況や成果を踏まえた更なる活動の充実・拡大が期待できるかを検討し、7事業(新規3件、継続4件)、総額2,820,000円の助成を行うことに決定した。

応募団体にみられた傾向

応募団体の所在地については、横浜市が14件、厚木市が2件、川崎市、小田原市、座間市、寒川町がそれぞれ1件と、県内広域からの応募があった。

活動分野・形態は、子育て支援、外国につながる子どもの支援、障がいのある子どもの支援、不登校・ひきこもり、親子のひろば、学童保育、フリースペース、フリースクール、児童養護施設、シェルター、療育活動、学習支援、相談事業、冒険遊び場など、多岐にわたっている。

助成金の使途は、子ども支援体制の充実、事務局機能の強化、スタッフの研修、啓発ソフトの開発など、今後の活動の充実・拡大に向けた、新しい様々な試みをしている様子が窺えた。

その一方で、人的にも、財政的にも厳しい状況で活動している団体が数多くあり、人件費や家賃など経常経費が応募事業に計上される傾向がみられた。

助成対象団体 講評

特定非営利活動法人 子どもセンターてんぽ

<継続助成>

事業名
居場所のない子どもの電話相談事業
助成金額
50万円
応募事業概要
電話相談員の研修と相談実施日の拡充
講評
困難かつ公的な社会資源がほとんどない分野で、これだけの活動を作り上げて来られたことに敬服すると同時にエールを送りたい。またこうした取り組みが、当事者にとっては必要である一方、なかなか社会全体に整備されていかない状況に、関心を集める必要をあらためて感じる。

特定非営利活動法人ひだまりの森

<継続助成>

事業名
「ひだまりの森 子育て期の相談」環境再整備事業
助成金額
36万円
応募事業概要
相談事業継続のための相談室移転と相談研修強化
講評
長年の実績を元に昨年、自主事業として再出発、すでに800件越の子育てSOSを受け止めている当団体にとって、共同オフィスから静かに相談できる独立オフィスへの移転や相談員のスキルアップは必至であり、その要望項目を中心に引き続き助成を決定した。さらなる充実と自立へエールを送りたい。

特定非営利活動法人ピアわらべ

<継続助成>

事業名
法人事務局の拡充
助成金額
43万円
応募事業概要
乳幼児親子の支援事業を充実させるための連携の促進と組織基盤整備
講評
子育て環境が厳しさを増す中、当団体は親子広場や一時保育事業を通して、利用者視点に立った温もりの場として実績を重ねている。事業規模の拡大に伴い、事務局の経理人材確保は緊急課題であり、初年度の人件費支援の継続助成を決定した。この機会に事業収支を検証し、運営基盤の確立を期待したい。

エスコラ アクアレラ ブラジル

<継続助成>

事業名
エスコラ アクアレラ ブラジル さくら教室
助成金額
80万円
応募事業概要
ブラジル人児童の教育を保障するための日本語学習支援活動
講評
多様性豊かな社会に変革されなければならない今、外国につながる子どもたちへの支援は大切にしたい。その中での本活動を評価したい。しかし、支援者獲得に関する計画も不明確で、財政基盤強化をいっそう図って欲しい。そのために、団体運営に関する専門家の支援を受入れ、運営の可視化や透明性をより担保して欲しい。また、活動を通して、子どもたちが日本社会に適応するだけでなく、多様な団体との協力により、地域社会を変革していくことも確認したい。

音楽療法ぐるーぷ響

事業名
音楽療法のための環境整備
助成金額
40万円
応募事業概要
発達障がい児を対象とした音楽療法活動の楽器・楽譜の購入
講評
当事者や家族のニーズは高い一方で、なかなか日本で形になっていない分野であり、手探りで活動されてこられたことに、深い敬意を感じます。今後は活動がより安定的に地域で続くよう、体制を整えていく時期と思われる。利用者や地域の力などとつながって、活動が本格的に根づいていくことを期待したい。

学童保育スキップ鷺沼保護者会

事業名
自主学童保育パワーアップ事業
助成金額
13万円
応募事業概要
学童児の生活力向上と保護者、地域のつながりを強めるための講座実施
講評
学齢期の支援に行政が関与しすぎ、従来の活動運営はどこも大変である。一方、保育園後の居場所探しは緊急な課題である。さて、学校から遠い学童に通わせる不安解消もできる制度は効率的で整備も進んでいるが、運営主体を選択できず、親の関わりが薄くなり、子どもが遺棄されているような状況も報告されている。その意味で、活動に行きづらかった子どもたちに向けた学童が生まれ、周辺の友達も巻き込む活動には価値がある。今後は地域の意見を取り入れ、備品購入などは工夫が必要で安定運営を期待する。

社会福祉法人 杜の会

事業名
児童養護施設「杜の郷」算数教室及び個別支援家庭教師事業
助成金額
20万円
応募事業概要
児童養護施設の子ども達の学習支援活動
講評
児童養護施設の子どもたちへの個別的学習支援は、恵まれない境遇にあった子どもたちの今後の人生を変えうる貴重な活動であり、子どもたちへエールを送る意味で助成を決定した。今後、賛同者の増加を図り、地域に根ざした継続的な活動となることを切に願う。